第23回 国際QOL学会での発表
2016.11.29 / MOA健康科学センターからのお知らせ / 研究ブログ
10月19日から22日、デンマーク国コペンハーゲン市において、
第23回国際QOL学会年次大会が開催され、当財団から木村友昭主任研究員が参加しました。今年の大会のテーマは、「QOL研究における挑戦に取り組むための成功した戦略」で、著名なQOL研究者の業績が紹介されました。
木村主任研究員は、「喫煙者と非喫煙者における包括的な生活の質(QOL)および精神的態度の比較」と題して、ポスター発表しました。地域住民と会社の従業員を対象とした調査をもとに、喫煙とQOL、および精神性(スピリチュアリティ)との関連を男女別に分析した結果を示しました。
QOLの測定には、10項目版MOAQOL調査票(MQL-10)を使用し、また、精神性の測定には、SKY式精神性尺度を使用しました。男性では、喫煙とQOL、および精神性との関連は見られませんでしたが、女性では、喫煙者のQOLおよび精神性の得点が有意に低いことが分かりました。この発表に対し、使用した尺度の内容や、これまでの先行研究に関する質問やコメントが寄せられました。
SKY式精神性尺度を使用した別の研究は、すでに論文として発表されていますが、国際会議で発表したのは初めてでした。木村主任研究員は、このたびの研究成果も論文としてまとめる計画です。